トマトのクリーミーチーズフィリングは、くり抜いたトマトに、なめらかなチーズフィリングを詰めて冷やす、さっぱり食べやすい前菜です。
トマト、Gervais(ジェルヴェ)、Topfen(トップフェン)、玉ねぎ、ハーブ、ホースラディッシュなどを使って作る、オーストリアの家庭で親しまれてきた素朴な一品です。
日本ではGervaisやTopfenが手に入りにくいことがあるため、この記事ではクリームチーズやQuark(クワルク)などで作りやすい形に整えています。
古い手書きレシピでは、分量や温度、細かな手順が省かれていることがあります。
この記事では、原本の雰囲気を大切にしながら、今の家庭でも作りやすいように手順を補って紹介します。
このレシピは、「毎日のやさしい食事」シリーズの第2レシピです。
材料
8個分
- トマト 8個
- クリームチーズ 120g
- Quark(クワルク)またはTopfen(トップフェン) 250g
- 牛乳または生クリーム 125ml
- 玉ねぎ 小1個
- パプリカ粉 ひとつまみ
- ホースラディッシュ 大さじ1
- 大豆 大さじ4
- パセリ お好みで
- チャイブ お好みで
- 塩 お好みで
古い手書きレシピに細かな分量がない場合は、家庭で作りやすい目安量として整えています。
作り方
1. トマトを準備する
トマトは洗って水気を拭き取り、上の部分を少し切ります。
中身をスプーンでやさしくくり抜きます。底や側面が薄くなりすぎると破れやすいので、外側はしっかり残すようにします。
2. 香味野菜とハーブを刻む
玉ねぎは細かいみじん切りにします。
パセリとチャイブも、使う場合は細かく刻んでおきます。
3. チーズフィリングの土台を作る
ボウルにクリームチーズ、QuarkまたはTopfen、牛乳または生クリームを入れます。
全体がなめらかになるまでよく混ぜます。やわらかくなりすぎないよう、牛乳や生クリームは様子を見ながら加えると安心です。
4. 具材を加える
チーズの土台に、玉ねぎ、パプリカ粉、ホースラディッシュ、大豆、パセリ、チャイブを加えます。
全体が均一になるように混ぜます。
5. 味を整える
塩を加えて味を整えます。
ホースラディッシュの辛みが強い場合は、無理に足さず、少なめで調整します。
6. トマトに詰める
くり抜いたトマトに、チーズフィリングを均等に詰めます。
スプーンで少しずつ入れると、トマトが崩れにくくなります。
7. 冷蔵庫で休ませる
食べる前に冷蔵庫で30分ほど冷やします。
少し休ませることで、チーズ、玉ねぎ、ハーブの味がなじみ、全体のバランスがよくなります。
8. 仕上げて食卓へ出す
冷えたら、皿に並べて食卓へ出します。
トマトの代わりにパプリカを使っても、同じフィリングでおいしく作れます。
おいしく作るコツ
- トマトはしっかりした固さのものを選ぶ
- 中身をくり抜きすぎず、外側を厚めに残す
- フィリングは詰めやすい固さに整える
- 食べる前に少し冷やして、味をなじませる
古い手書きレシピでは、細かな加減が省かれていることがあります。
そのため、分量だけでなく、トマトの固さ、フィリングのやわらかさ、水分の出方、ホースラディッシュの辛みなども見ながら作ると、仕上がりが安定しやすくなります。
失敗しやすいポイント
トマトが崩れてしまう
トマトがやわらかすぎると、くり抜くときやフィリングを詰めるときに崩れやすくなります。
できるだけしっかりした固さのトマトを選び、スプーンで中身を取り出すときは底を薄くしすぎないようにします。
フィリングがゆるくなる
牛乳や生クリームを一度に加えすぎると、フィリングがやわらかくなりすぎることがあります。
最初は少なめに加え、混ぜながら固さを見て調整してください。ゆるくなった場合は、クリームチーズや水気を切ったヨーグルト、QuarkやTopfenを少し足すと扱いやすくなります。
味がぼやける
トマトの中に水分が多く残っていたり、玉ねぎや大豆の水気が多いと、味がぼやけやすくなります。
くり抜いたトマトは、内側の水分を軽く取ってからフィリングを詰めると、味がまとまりやすくなります。最後に塩で味を整えることも大切です。
材料の代用と補足
このレシピで日本では迷いやすい材料は、Gervais、Topfen、Quark、ホースラディッシュです。
原本ではGervaisとTopfenを組み合わせる形ですが、日本では同じものをそろえるのが難しいことがあります。
TopfenやQuarkを使う場合
このレシピでTopfenやQuarkを使う場合、日本では手に入りにくいことがあります。
その場合は、レシピに合わせて、水切りヨーグルト、ギリシャヨーグルト、なめらかにしたカッテージチーズ、リコッタチーズ、クリームチーズとヨーグルトを混ぜたものなどで代用できます。
ただし、TopfenやQuarkとは酸味や水分量、食感が少し変わります。
このレシピは焼く料理ではありませんが、フィリングがゆるすぎるとトマトに詰めにくくなります。代用品を使う場合は、水分が多くなりすぎないように、少しずつ混ぜながら固さを調整してください。
Gervaisについて
Gervaisは、なめらかでコクのあるフレッシュチーズとして使われています。
日本で手に入りにくい場合は、クリームチーズを使うと近い雰囲気にしやすいです。クリームチーズだけでは重く感じる場合は、水切りヨーグルトやギリシャヨーグルトを少し合わせると、軽さが出ます。
ホースラディッシュについて
ホースラディッシュは、フィリングにほんのり辛みと香りを加える材料です。
入れすぎると辛みが前に出やすいため、最初は少なめに入れて、味を見ながら調整します。手元にない場合は、省いても作れます。
大豆について
大豆は、フィリングに食感と食べごたえを加える材料です。
使う場合は、水気をよく切ってから加えます。水煮大豆を使う場合も、余分な水分を軽く取っておくと、フィリングがゆるくなりにくいです。
どんな味?
この料理は、みずみずしいトマトに、クリーミーでやさしい酸味のあるチーズフィリングを合わせた味わいです。
日本の料理でいうと、冷たい前菜や野菜のチーズ詰めに近い雰囲気があります。
ただし、オーストリアの家庭料理らしく、華やかさよりも、家庭で作って分け合うような素朴さが魅力です。
ホースラディッシュや玉ねぎ、ハーブが入ることで、チーズだけの重さではなく、さっぱりとした後味に仕上がります。
保存について
この料理は、冷やして食べるのがおすすめです。
作ったあとは、ふた付きの容器に入れるか、皿に並べてラップをし、冷蔵庫で保存します。
ただし、トマトから水分が出やすいため、長時間置くとフィリングがゆるくなったり、味がぼやけたりすることがあります。
できれば作った当日中に食べ切るのがおすすめです。
乳製品を使っているため、長時間常温に置かないようにしてください。
合わせたい料理・食べ方
このレシピには、次のような料理や食べ方が合います。
- パンやロールパン
- じゃがいも料理
- 軽いスープ
- 焼いた肉料理の付け合わせ
- 冷たい前菜の盛り合わせ
火を使わずに作れるため、暑い季節の前菜や、軽く食べたい日の副菜にも向いています。
パプリカに詰めると、トマトよりも水分が出にくく、また違った食感で楽しめます。
オリジナルのレシピについて
このレシピは、義母ヘルガが残したタイプライターで書いたレシピをもとにしています。
古い家庭料理のレシピには、分量や温度、細かな手順がすべて書かれているとは限りません。
当時の家庭では、作り慣れた人が感覚で補っていた部分も多かったのだと思います。
この記事では、昔のレシピの雰囲気を大切にしながら、今の家庭でも作りやすいように分量や手順を整えています。

義母ヘルガが残した当時では珍しいタイプライターで書いたレシピ。この記事では、原文の雰囲気を大切にしながら、家庭で作りやすい手順に整えています。2026年筆者撮影。
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このレシピは”毎日のやさしい食事”シリーズの第2レシピです。
このレシピにまつわる思い出
このレシピは、「毎日のやさしい食事」シリーズの第2レシピです。
火を使わず、野菜とチーズを組み合わせて作るところに、日常の食卓に添えやすい家庭料理らしさがあります。
古い手書きレシピの中には、手間をかけすぎずに、少し見栄えのする一品に仕上げる工夫が残されています。
トマトにフィリングを詰めるだけでも、食卓に出したときの印象が少し変わります。
今回のように、GervaisやTopfenなど日本では手に入りにくい材料があると、完全に同じ味を再現するのは難しいかもしれません。
それでも、クリームチーズや水切りヨーグルトなどで調整しながら作ることで、家庭で楽しみやすい一品になります。
古いレシピのよさは、材料を少し変えても、料理の雰囲気を受け継げるところにあるのだと思います。
よくある質問とこたえ
まとめ
トマトのクリーミーチーズフィリングは、オーストリアの家庭で作られてきた、素朴な冷たい前菜です。
みずみずしいトマトに、クリームチーズやQuark、Topfenを使ったなめらかなフィリングを詰めることで、軽く食べやすい一品に仕上がります。
作るときは、しっかりした固さのトマトを選ぶこと、フィリングの水分を増やしすぎないこと、食べる前に少し冷やして味をなじませることを意識すると、仕上がりが安定しやすくなります。
古い手書きレシピの雰囲気を残しながら、今の家庭でも作りやすい形で楽しめる一品です。
Grandma Helgaについて
Grandma Helgaは、長年家族のために料理を作り続けてきた母であり祖母です。
このサイトで紹介しているレシピは、彼女が日々の暮らしの中で実際に作ってきたものです。
手書きのレシピをもとに、大切に受け継がれてきました。
現在は、家族が内容を整理し、翻訳して公開しています。
どれもシンプルで、毎日の食卓に取り入れやすいレシピです。

