ミートローフは、ひき肉を使った家庭的で食べごたえのある料理です。
このレシピは、古い手書きのレシピをもとにしています。
紙に残されたメモは短いものですが、内容を見ると、ひき肉に玉ねぎ、にんにく、卵、こしょう、マジョラム、パン粉、パセリなどを混ぜ、形を整えてオーブンで焼く料理だとわかります。
昔の家庭料理のレシピは、今のように細かく説明されていないことも多いです。
きっと当時は、作り方の流れを家族の中で自然に知っていたのだと思います。
ここでは、古いレシピの素朴な雰囲気を残しながら、今の台所でも作りやすいように分量と手順を整えました。
このレシピについて
このミートローフは、ケチャップソースやチーズを加えるような現代風のアレンジではありません。
ひき肉に玉ねぎ、にんにく、卵、パン粉、こしょう、マジョラム、パセリを混ぜて、ひとつのかたまりにして焼く、昔ながらの家庭料理です。
手書きレシピには、ひき肉、玉ねぎ、にんにく、こしょう、マジョラム、卵、パセリ、パプリカ、水などの文字が読み取れます。
また、肉だねをよく混ぜ、形を作り、油脂を塗った耐熱皿に入れ、上からパプリカをふって、水を少し入れて焼く流れも見えます。
水を少し入れて焼くところが、このレシピらしいポイントです。
焼いている間に底が焦げつきにくくなり、肉汁と混ざって簡単な焼き汁のようになります。
派手さはありませんが、温かくて、日常の食卓に合う肉料理です。
元のレシピ名について
手書きのレシピには、シンプルに
Hackbraten
と書かれています。
Hackbraten は、ドイツ語圏で使われる肉料理の名前です。
ひき肉に調味料やつなぎを混ぜ、細長い形に整えてオーブンで焼く料理で、日本語ではミートローフと説明すると伝わりやすいです。
オーストリアでは、ひき肉のことを Faschiertes と呼ぶことも多く、ドイツ語圏らしい家庭料理の雰囲気がある一品です。
日本語のタイトルにするなら、昔ながらのミートローフ、または手書きレシピのミートローフとすると、雰囲気が伝わりやすいです。
オリジナル画像

Photo by the author, 2026
このレシピは、古い手書きレシピの2番目に書かれているものです。
画像では、下の部分に書かれているレシピが Hackbraten、つまりミートローフです。
その上には、1番目のレシピとして Kartoffelsuppe、じゃがいもスープが書かれています。
古い手書きレシピについて
このレシピは、古い手書きのメモをもとにしています。
読み取れる文字もありますが、すべてがはっきりしているわけではありません。
特に読み取れるのは、Faschiertes、Zwiebel、Knoblauch、Pfeffer、Majoran、Ei、Petersilie、Paprika、Wasser などです。
肉の正確な分量は読み取りにくいため、ここでは500gのひき肉を目安にしています。
4人分ほどの家庭料理として作りやすい量です。
古いレシピは、とても実用的で簡潔です。
ひき肉に材料を混ぜる。
形を整える。
油脂を塗った耐熱皿に入れる。
パプリカをふる。
水を少し入れてオーブンで焼く。
この流れを大切にしながら、今の家庭でも作りやすいように補っています。
材料
約4人分
ミートローフ用
- ひき肉 500g
- 玉ねぎ 小1個
- にんにく 1かけ
- 卵 1個
- パン粉 大さじ2〜3
- 塩 適量
- こしょう 適量
- マジョラム 小さじ1
- パセリ 適量
- 甘口パプリカパウダー 小さじ1
耐熱皿用
- バター、油、またはラードなどの油脂 少量
- 水 少量
好みで加えてもよいもの
- マスタード 小さじ1
- 肉だねがやわらかい場合のパン粉 少量
- 水の代わりのブイヨン 少量
好みで加える材料は、古い手書きレシピにすべてはっきり書かれているわけではありません。
ただ、昔ながらのミートローフとしては相性がよく、家庭で作りやすい組み合わせです。
材料のポイント
ひき肉
このレシピには、合いびき肉がよく合います。
脂が少しある方が、焼き上がりがぱさつきにくくなります。
牛ひき肉だけでも作れますが、赤身が多い場合は少し乾きやすくなります。
その場合は、パン粉を入れすぎないこと、耐熱皿に少量の水やブイヨンを入れることを意識すると、仕上がりがやわらかくなります。
玉ねぎ
玉ねぎは、ミートローフに甘みと水分を加えてくれます。
手書きレシピにも、玉ねぎが読み取れます。
細かく刻んで肉だねに混ぜると、全体になじみやすくなります。
大きく切りすぎると、焼き上がったときに切り分けにくくなることがあります。
やさしい味にしたい場合は、玉ねぎを先に少し炒めてから加えてもよいです。
昔ながらの素朴な作り方に寄せるなら、生のまま混ぜても大丈夫です。
にんにく
にんにくも、古いレシピに読み取れる材料です。
使いすぎると香りが強くなりすぎるため、1かけで十分です。
細かく刻むか、すりおろして加えると、肉だね全体に均一になじみます。
卵
卵は、肉だねをまとめる役割があります。
パン粉と一緒に加えることで、焼いている間に形が崩れにくくなります。
焼き上がったあと、切り分けやすくなるのも卵の役割です。
パン粉
パン粉は、肉だねの水分を受け止め、形を作りやすくしてくれます。
ただし、入れすぎると仕上がりが固くなったり、ぱさついたりします。
最初は大さじ2ほど入れて、肉だねがやわらかすぎる場合に少し足すくらいが安心です。
マジョラム
マジョラムは、ドイツ語圏やオーストリアの肉料理によく合うハーブです。
ひき肉料理に加えると、あたたかみのある香りになります。
手に入らない場合は、パセリとこしょうを少ししっかりめに使い、シンプルに仕上げてもよいです。
パセリ
パセリは、肉だねに少しの香りと軽さを加えます。
仕上げに散らすというより、肉だねに混ぜ込む使い方がこのレシピには合います。
細かく刻むと、全体に均一に混ざります。
パプリカパウダー
古いレシピでは、形を整えた肉の上にパプリカをふる流れが読み取れます。
甘口のパプリカパウダーを使うと、焼き上がりに色とやさしい香りが加わります。
辛くするためではなく、見た目と風味を整えるための材料です。
耐熱皿に入れる水
手書きレシピには、水を入れるような記述があります。
水を少し入れることで、焼いている間に底が焦げつきにくくなります。
また、肉汁と混ざって簡単な焼き汁になり、食べるときに少しかけることもできます。
作り方
1. 材料を準備する
玉ねぎは皮をむき、できるだけ細かく刻みます。
にんにくは皮をむき、細かく刻むか、すりおろします。
パセリは洗って水気をふき、細かく刻みます。
2. 肉だねを混ぜる
ボウルにひき肉を入れます。
玉ねぎ、にんにく、卵、パン粉、塩、こしょう、マジョラム、パセリを加えます。
手またはスプーンで、全体が均一になるまでよく混ぜます。
3. かたさを確認する
肉だねは、やわらかいけれど形を作れるくらいが目安です。
やわらかすぎる場合は、パン粉を少し足します。
固すぎる場合は、水またはブイヨンを少しだけ加えて調整します。
4. 形を整える
肉だねを細長いかたまりに整えます。
焼いている間に崩れないように、軽く押さえながらまとめます。
表面は手でなめらかに整えます。
5. 耐熱皿を準備する
耐熱皿に、バター、油、またはラードなどの油脂を薄く塗ります。
形を整えたミートローフを耐熱皿に入れます。
上からパプリカパウダーをふります。
6. 水を加える
耐熱皿の底に、水を少量注ぎます。
水はミートローフの上からかけず、皿の底に入れるようにします。
底が軽く覆われる程度で十分です。
7. オーブンで焼く
オーブンを180〜190℃に予熱します。
耐熱皿をオーブンに入れ、45〜60分ほど焼きます。
中まで火が通り、表面にほどよい焼き色がつけばできあがりです。
表面が早く濃くなりすぎる場合は、途中で軽く覆って焼きます。
8. 少し休ませてから切る
焼き上がったミートローフをオーブンから取り出します。
すぐに切らず、数分ほど休ませます。
少し置くことで肉汁が落ち着き、切ったときに崩れにくくなります。
そのあと、食べやすい厚さに切って盛り付けます。
おいしく作るコツ
肉だねは全体を均一に混ぜる
玉ねぎ、にんにく、ハーブ、パン粉、調味料が一か所にかたまらないように、全体を均一に混ぜます。
ただし、長くこねすぎると、焼き上がりが固くなりやすいです。
まとまったら、それ以上こねすぎないようにします。
パン粉を入れすぎない
パン粉は肉だねをまとめるために必要ですが、多すぎるとぱさつきの原因になります。
まずは少なめに入れて、様子を見ながら足す方が失敗しにくいです。
肉だねは、しっとりしていて形を作れるくらいがちょうどよいです。
耐熱皿に水を入れる
このレシピでは、耐熱皿に少量の水を入れるのが大切です。
水があることで底が焦げつきにくくなり、焼き汁も残りやすくなります。
焼いている途中で水分がなくなりそうな場合は、少しだけ足してもよいです。
切る前に休ませる
焼きたてのミートローフは、とても熱く、まだやわらかい状態です。
すぐに切ると崩れやすくなります。
数分休ませてから切ると、形が落ち着いて、きれいに切り分けやすくなります。
高温にしすぎない
温度が高すぎると、外側だけが早く焼けて、中まで均一に火が入りにくくなります。
180〜190℃くらいでゆっくり焼くと、外側が固くなりすぎず、中までしっかり火が通ります。
味と食感
このミートローフは、素朴でしっかりした味わいです。
玉ねぎとにんにくが肉の味を支え、こしょうとマジョラムが昔ながらの肉料理らしい香りを加えます。
上にふったパプリカパウダーは、焼き色とやさしい風味を添えてくれます。
食感は、切り分けられるくらいにまとまっていますが、固すぎない仕上がりです。
卵とパン粉で形を保ち、耐熱皿に入れた水が乾燥を防いでくれます。
じゃがいも料理や野菜、サラダと合わせると、家庭的で満足感のある食事になります。
保存について
ミートローフは、残った分も保存しやすい料理です。
冷めたら保存容器に入れるか、ラップをして冷蔵庫で保存します。
1〜2日以内に食べ切るのがおすすめです。
温め直す場合は、フライパンに少量の水や焼き汁を入れて、弱めの火で温めるとしっとりしやすいです。
オーブンで低温にして温め直してもよいです。
冷たいまま薄く切って、パンにのせて食べてもおいしいです。
食べ方のアイデア
このミートローフには、次のようなものがよく合います。
- マッシュポテト
- 塩ゆでしたじゃがいも
- 焼きじゃがいも
- にんじんやグリーンピース
- グリーンサラダ
- きゅうりのサラダ
- 焼き汁を使った簡単なソース
- パン
家庭料理として食べるなら、マッシュポテトと野菜を添えるとよく合います。
残ったミートローフは、翌日に薄く切ってパンにはさんだり、フライパンで軽く焼き直したりしても楽しめます。
よくある質問とこたえ
おわりに
このミートローフは、少ない材料で作る昔ながらの家庭料理です。
手書きレシピは短いものですが、そこには大切な流れが残っています。
ひき肉に調味料を混ぜること。
形を整えること。
上にパプリカをふること。
耐熱皿に少し水を入れてオーブンで焼くこと。
今の台所で作るには、分量や焼き時間を少し補う必要があります。
それでも、余計なアレンジを加えすぎず、素朴なまま仕上げることで、このレシピらしさが残ります。
華やかな料理ではありませんが、温かく、切り分けて家族で食べるのにぴったりの一皿です。
Grandma Helgaについて
Grandma Helgaは、長年家族のために料理を作り続けてきた母であり祖母です。
このサイトで紹介しているレシピは、彼女が日々の暮らしの中で実際に作ってきたものです。
手書きのレシピをもとに、大切に受け継がれてきました。
現在は、家族が内容を整理し、翻訳して公開しています。
どれもシンプルで、毎日の食卓に取り入れやすいレシピです。

