このトプフェンクリームは、ヘルガおばあちゃんの古いレシピページに残されていた、最後のレシピです。
元の手書きメモはとても短く、詳しい作り方は書かれていません。けれど、トプフェン、はちみつ、バナナ、レモン、オーバースを合わせるだけで作れる、やさしい甘さのデザートであることが分かります。
焼かずに作れるため、これまでの焼き菓子やオーブン料理よりもさらに手軽です。ヘルガおばあちゃんが料理に慣れていなかった頃の「はじめての家庭料理」らしい、素朴で作りやすい一品です。
このトプフェンクリームについて
トプフェンクリームは、オーストリアで使われる乳製品「トプフェン」を使った、なめらかなデザートです。
今回のレシピでは、トプフェンにバナナ、はちみつ、レモン、オーバースを合わせます。
バナナの自然な甘み
はちみつのやさしい甘さ
トプフェンの軽い酸味
レモンのさわやかさ
オーバースのまろやかさ
これらが合わさって、簡単なのに満足感のあるクリームになります。
特別な道具やオーブンを使わないため、食後のデザートや、軽いおやつにも向いています。
元の料理名について
元の手書きメモでは、料理名は次のように書かれています。
Topfencreme
Topfen は、オーストリアでよく使われる乳製品です。
Creme は、クリーム状のデザートを意味します。
日本語では、
トプフェンクリーム
または
トプフェンとバナナのクリーム
と考えると分かりやすいです。
ここでは、元の名前を大切にして トプフェンクリーム として紹介します。
オリジナル画像
”毎日のやさしい食事”

オリジナル画像はこちらからご覧いただけます
※画像を開いて右クリックで保存できます
このレシピは、”毎日のやさしい食事”シリーズの13番目にあたるものです。
現在掲載している画像の中では6番目に見えるため、画像内の並びと通し番号が異なります。
この記事では、サイト内で整理しやすいように、通算番号として「13番目のレシピ」として扱っています。
材料
- トプフェン 300g
- はちみつ 大さじ2
- バナナ 3本
- レモン 1個
- オーバース 250ml
分量について
元の手書きメモでは、dag という単位が使われています。
1dag は 10g です。
そのため、このレシピでは次のようになります。
30dag トプフェン = 300g
また、元のメモにある 1/4 l Obers は、オーバース250mlです。
EL は Esslöffel の略で、大さじを意味します。
材料の補足
トプフェンについて
トプフェンは、オーストリアの家庭料理やお菓子によく使われる乳製品です。
クワルクに近いものですが、商品によって水分量や食感が少し違います。
このレシピでは、なめらかで水分が多すぎないトプフェンが向いています。水っぽいものを使うと、仕上がりがゆるくなりやすいため、必要に応じて軽く水切りしてから使うとよいです。
日本で作る場合は、水切りギリシャヨーグルト、なめらかにしたカッテージチーズなどが候補になります。よりまろやかにしたい場合は、水切りギリシャヨーグルトに少量の生クリームやマスカルポーネ、クリームチーズなどをお好みでを混ぜると、酸味がやわらぎます。
ただし、完全に同じ味や食感にはならないため、代用する場合は少し違う仕上がりになると考えておくと安心です。
バナナについて
バナナは、このクリームの甘みとやわらかさを出す大切な材料です。
よく熟したバナナを使うと、つぶしやすく、自然な甘みも強くなります。まだ青さが残るバナナだと、香りや甘みが弱く、クリーム全体の味が少し物足りなく感じることがあります。
はちみつについて
はちみつは、トプフェンの酸味とバナナの甘みをまとめる役割があります。
バナナがよく熟している場合は、はちみつの甘さを強く感じやすくなります。仕上げに味を見て、甘さが足りない場合だけ少し足すようにしてもよいです。
レモンについて
レモンは、クリームにさわやかさを加えるために使います。
バナナとはちみつだけだと甘く重くなりやすいですが、レモンが入ることで味が引き締まります。
また、レモン汁はバナナの変色を少し抑える役割もあります。ただし、元のメモには「1 Zitrone」とだけ書かれているため、レモン汁を一度に全部入れず、味を見ながら加えると安心です。
無農薬または表皮を使えるレモンであれば、少量の皮をすりおろして加えても香りがよくなります。
オーバースについて
オーバースは、オーストリアで使われる言葉で、クリームや生クリームのことです。
元のメモには Obers とだけ書かれており、泡立てるかどうかまでは書かれていません。
軽い仕上がりにしたい場合は、少し泡立ててから混ぜるとふんわりします。より簡単に作りたい場合は、そのまま混ぜても大丈夫です。
作り方
- トプフェンを準備する
トプフェンをボウルに入れます。
水分が多い場合は、軽く水切りしておきます。
なめらかなクリームにするため、最初に軽く混ぜておきます。 - バナナをつぶす
バナナの皮をむきます。
フォークで細かくつぶします。
よく熟したバナナほど、なめらかにつぶしやすくなります。 - レモンを準備する
レモンをしぼります。
表皮を使えるレモンであれば、少量の皮をすりおろしておいてもよいです。
レモン汁は最初から全部入れず、味を見ながら加えます。 - トプフェン、バナナ、はちみつを混ぜる
トプフェンに、つぶしたバナナを加えます。
はちみつも加えます。
全体がなめらかになるまで混ぜます。 - レモンで味を整える
レモン汁を少し加えます。
よく混ぜて、味を見ます。
甘さが重く感じる場合は、レモン汁を少し足します。
酸っぱくなりすぎないように、少しずつ加えるのが安心です。 - 生クリームを準備する
軽いクリームにしたい場合は、生クリームをゆるく泡立てます。
しっかり固く泡立てる必要はありません。
そのまま混ぜる場合は、軽く混ぜておくだけで大丈夫です。 - 生クリームを混ぜる
トプフェンとバナナの生地に、軽く泡立てた生クリームを加えます。
泡立てた場合は、空気をつぶしすぎないようにやさしく混ぜます。
全体が均一になれば大丈夫です。 - 冷やす
できあがったクリームを冷蔵庫で少し冷やします。
冷やすことで味がなじみ、食感も落ち着きます。 - 器に盛る
小さな器に盛りつけます。
好みで、バナナの薄切り、レモンの皮、少量のはちみつを添えても合います。
おいしく作るコツ
バナナはよく熟したものを使います。
甘みが出やすく、クリームもなめらかになります。
レモン汁は一度に全部入れないようにします。
レモンの大きさや酸味によって、仕上がりが大きく変わります。少しずつ加えて味を調整すると安心です。
生クリームは軽く泡立てても、そのまま混ぜても作れます。
ふんわりさせたい場合は軽く泡立て、なめらかで濃いめにしたい場合はそのまま混ぜるとよいです。
冷やしてから食べると、味が落ち着きます。
作ってすぐより、少し冷蔵庫で休ませた方が、トプフェンとバナナの味がなじみます。
味と食感
このトプフェンクリームは、バナナの自然な甘さと、トプフェンの軽い酸味を楽しむデザートです。
はちみつが入ることで、甘さに丸みが出ます。レモンを加えることで、甘さが重くならず、後味がさっぱりします。
生クリームを泡立てて加えると、少しふんわりした食感になります。泡立てずに混ぜると、よりなめらかで少し濃厚なクリームになります。
どちらの場合も、材料の少なさを感じさせない、やさしい味のデザートです。
作り置きについて
このトプフェンクリームは、数時間前に作って冷蔵庫で冷やしておくことができます。
ただし、バナナを使っているため、長時間置くと色が少し変わることがあります。レモン汁を加えることで変色はある程度抑えられますが、できれば当日中に食べるのがおすすめです。
時間が経つと少し水分が出ることがあります。その場合は、食べる前にやさしく混ぜ直してください。
食べ方
このトプフェンクリームは、そのまま器に盛るだけでも楽しめます。
好みに合わせて、次のようなものを添えても合います。
- バナナの薄切り
- レモンの皮のすりおろし
- 刻んだナッツ
- 少量のはちみつ
- ベリー類
- ビスケットや軽い焼き菓子
すでにバナナとはちみつが入っているため、甘いトッピングを足しすぎなくても十分おいしく食べられます。
よくある質問とこたえ
まとめ
トプフェンクリームは、ヘルガおばあちゃんの古い手書きメモに残されていた、とても簡単なデザートです。
トプフェン、はちみつ、バナナ、レモン、オーバースを合わせるだけで、やさしい甘さとさわやかさのあるクリームになります。
元のメモには材料だけが短く書かれており、詳しい手順はありません。けれど、その短さからも、家庭でさっと作れる日常の甘い一品だったことが伝わってきます。
焼かずに作れるため、料理に慣れていない人でも取り組みやすく、ヘルガおばあちゃんの「はじめての家庭料理」シリーズの最後にふさわしい、素朴であたたかいレシピです。
このレシピは、ヘルガおばあちゃんのはじめての家庭料理シリーズのひとつです。手書きメモに残された素朴なオーストリア家庭料理を、今の家庭でも作りやすい形で紹介しています。
Grandma Helgaについて
Grandma Helgaは、長年家族のために料理を作り続けてきた母であり祖母です。
このサイトで紹介しているレシピは、彼女が日々の暮らしの中で実際に作ってきたものです。
手書きのレシピをもとに、大切に受け継がれてきました。
現在は、家族が内容を整理し、翻訳して公開しています。
どれもシンプルで、毎日の食卓に取り入れやすいレシピです。

